しかし、おかしな話だ。本来、交通ルールとは、事故を起こさない為にあるもの。関根の行動は間違いなく事故には、つながらないものだった。交通ルールを守ろうとして起こした行動であり、後ろに後続車はいなかった。俺の起こした行動の方がはるかに危険だ。

でも、俺はエンジンを切った事により、歩行者扱いになったのだ。


俺には罰金は、かせられない。関根は罰金だ。


「これが、現実だ。警察は交通ルールの捉え方を間違って捉えている。」

こんな世の中だからこそ、要領の良い人間、運の良い人間が伸し上がっていくんだ。

俺は改めて自分の考えが正しいと実感した。

ふと、空を見上げた。


さっきと変らず空は晴天だ。





でも、俺の目に映る空色は、





『灰色だった・・・・」