姫のシークレットサービス

ガチャ

「パパ、ママ。連れてきたよ!」

「ありがとう。美澪、萌恋。さて。そこに座りなさい?璃久。」

「あ、はい。」

「璃久。今日はお父さんからお話があるの。」

「話?」

「そうだ。話だ。よく聞け。
お父さんの働いている会社の大企業グループからお前に仕事のリクエストが来ている。
その内容が大企業グループの御令嬢様の付き人だ。」

「付き人?んだよそれ。」

「要するに介護とかする奴だ。
お父さんの会社の関係もあるから引き受けてくれ。頼む。」

「わ、分かったよ。てかさ介護とかさそんなに体が悪いのか?」

「違う。御令嬢様の苦手克服だ。」

「何の苦手だよ。」

「若い子との会話だ。」

「は?」

「極度の人見知りの御令嬢様なんだ。」

「極度の人見知り?」

「あぁ。だからパーティーにも行ったことがない。」

「マジか。てかそれを俺がやんの?」

「あぁ。」

「まぁ、分かった」