夏服を収める頃には

淳はそこまで話すと少し笑顔で
健に話しかけた。

「健ちゃんは私が何故タブーの存在に
なったのかを一切聞かなかった。

私が嫌がるかもしれないことは
いきなりするんじゃなく、
ちゃんと私に尋ねてからしてくれた。

通常の学校生活でも、恋人になってから
も変わりなく健ちゃんは私に優しく
接してくれた」