「先生!」

松本は、オスそのもの声で亜子を呼んだ。

「義彦君、亜子会いたい!

すぐに来て!」

「うん。俺も会いたい。すぐ行く」

「すぐ来て。亜子を抱いて」

「うん」

(そうだ、これでいいんだ。

元に戻せばいいだけなんだ。

亜子って頭いいんだ。

これでまた何もかもうまくいくんだ。

亜子は正しいし、亜子はこれからも
たくさんの男の子と恋をしなければ
ならないんだ。

だって亜子は恋の魔法が使える
女の子なんだもん)