?「ごめん、もう我慢できないや。…好き、だようん。…付き合お?」
-----------------------------✲
遡ること3ヶ月前。
それは、バレンタインの前日の放課後の事。
「さっ…桜田?さん!」
廊下を歩く後ろから私の苗字を呼ぶ声に振り返ると、そこには一度も話したことがない…
私の初恋の人が立つ。
「はい?」
ドキドキを隠しながら返事。少しだけ震え声…。
?「えっと…と、隣のクラスの関和…なんやけど、分かる…?」
…当たり前じゃないの。そう思いながら、
「あ、うん。美術一緒だよね」
という。
美術が一緒、というのは高校生ならでは芸術選択での教科の事。
関「そうそう!…良かった…あのさ!」
「え?」
関「すっごいいきなりで申し訳ありませんが…その…好き…です。友達からでもええから、付き合って欲しい…な」
「…!?逆チョ……い、いやドッキリ!?!?」
関「ちゃうわwww本気やwww」
まさかの言葉にまさかの逆チョコ。
思わず出た言葉にもう少し可愛げのある驚きは出来なかったのか馬鹿野郎自分と思いながら本気だと笑う君を見て少し落ち着く。
そして勿論、返事は…
「じ、じゃ、じゃあ、あの…おもとだち、からで!!!!」
関「…ほんま!?ええの?」
「うん」
オーケーかと思いました?
いえいえ。そこは冷静です。
例え大好きで大好きで仕方のない彼からの告白であっても、よくよく考えれば一度も話したことがない人。
相手を知らなければ向こうだって私を知らない。
本当は今すぐ付き合って、恋人らしいことして、幸せライフをおくりたいのはやまやま。
嗚呼、でもやっぱ、惜しかったかしら…
なんて脳内猛スピードで考えていると、
関「せやな…じゃあさ、取り敢えずL〇NE、交換させて下さい!」
これは勿論。
「バチ恋です!」
---------------------------✲
そして始まったL〇NEのやり取り。
たまには電話もしたり。
学校でもちょくちょく話すようになった。
4月に入ればクラス替えもあった。
同じクラスになれずとも、それでも会えば話したし、授業中にもL〇NEの送りあいで笑いを我慢したこともある。
そんなこんなでお互いがお互いを知ることができてきたそんなある日、冒頭へ戻る。
関「ごめん、もう我慢できないや。…好き、だようん。…付き合お?」
隣のクラスだった君。
たまたま同じ授業を選択していた君。
作業する姿が目に入る度に惹かれて惹かれて、ついには恋に落ちた相手。
恥ずかしくて話せなくて、何度も何度も勇気を出そうとしたけど挫けて、そんな自分がもどかしくて嫌いだった日。
「嘘じゃ、ないんだよね?」
関「ったく、疑り深いなぁw……嘘やないで」
「…宜しくっ…お願いします…」
そして、こんなに想った人はこれまでにいない。そう思う私の気持ちに正直になって、涙混じりの返事を。
それと同時に、憧れを抱いていた世界を全て、きっと君と見て行けるんだという事が何より嬉しかった。
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遡ること3ヶ月前。
それは、バレンタインの前日の放課後の事。
「さっ…桜田?さん!」
廊下を歩く後ろから私の苗字を呼ぶ声に振り返ると、そこには一度も話したことがない…
私の初恋の人が立つ。
「はい?」
ドキドキを隠しながら返事。少しだけ震え声…。
?「えっと…と、隣のクラスの関和…なんやけど、分かる…?」
…当たり前じゃないの。そう思いながら、
「あ、うん。美術一緒だよね」
という。
美術が一緒、というのは高校生ならでは芸術選択での教科の事。
関「そうそう!…良かった…あのさ!」
「え?」
関「すっごいいきなりで申し訳ありませんが…その…好き…です。友達からでもええから、付き合って欲しい…な」
「…!?逆チョ……い、いやドッキリ!?!?」
関「ちゃうわwww本気やwww」
まさかの言葉にまさかの逆チョコ。
思わず出た言葉にもう少し可愛げのある驚きは出来なかったのか馬鹿野郎自分と思いながら本気だと笑う君を見て少し落ち着く。
そして勿論、返事は…
「じ、じゃ、じゃあ、あの…おもとだち、からで!!!!」
関「…ほんま!?ええの?」
「うん」
オーケーかと思いました?
いえいえ。そこは冷静です。
例え大好きで大好きで仕方のない彼からの告白であっても、よくよく考えれば一度も話したことがない人。
相手を知らなければ向こうだって私を知らない。
本当は今すぐ付き合って、恋人らしいことして、幸せライフをおくりたいのはやまやま。
嗚呼、でもやっぱ、惜しかったかしら…
なんて脳内猛スピードで考えていると、
関「せやな…じゃあさ、取り敢えずL〇NE、交換させて下さい!」
これは勿論。
「バチ恋です!」
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そして始まったL〇NEのやり取り。
たまには電話もしたり。
学校でもちょくちょく話すようになった。
4月に入ればクラス替えもあった。
同じクラスになれずとも、それでも会えば話したし、授業中にもL〇NEの送りあいで笑いを我慢したこともある。
そんなこんなでお互いがお互いを知ることができてきたそんなある日、冒頭へ戻る。
関「ごめん、もう我慢できないや。…好き、だようん。…付き合お?」
隣のクラスだった君。
たまたま同じ授業を選択していた君。
作業する姿が目に入る度に惹かれて惹かれて、ついには恋に落ちた相手。
恥ずかしくて話せなくて、何度も何度も勇気を出そうとしたけど挫けて、そんな自分がもどかしくて嫌いだった日。
「嘘じゃ、ないんだよね?」
関「ったく、疑り深いなぁw……嘘やないで」
「…宜しくっ…お願いします…」
そして、こんなに想った人はこれまでにいない。そう思う私の気持ちに正直になって、涙混じりの返事を。
それと同時に、憧れを抱いていた世界を全て、きっと君と見て行けるんだという事が何より嬉しかった。
