高校生になって約1ヶ月が過ぎた。

なんとなくグループが固まってきた。

そんな中、私は、森山彩菜は。

《ぼっち》というポジションになった。

まぁ。まぁね?大体分かってたよ。

中学の時の友達と同じ高校は嫌だったから

都会に出てきたのに。出てきたのに。

……全くもって話についていけない。

「ねぇねぇこのピアスかわいくない?」

いや、痛そうなんだけど。

「このカラーきれいっしょ?」

いやいや。校則違反だよ?!

今私がかけているメガネももう、

《ダサい》の中に入るらしい。

でも、コンタクトをつける気は1ミリもない。

だって、痛そうだもん。

こんな調子の私は、見事に《ぼっち》の

ポジションのレギュラーとなった。