「同じクラスで唯一の友達。」 『初めまして、園田沙羅です。』 ペコリと頭を下げる私。 「こんにちは。洋介の姉です。」 洋介のお姉さんは、洋介と似て美人さん。 とっても優しい雰囲気の人だった。 『出産、お疲れ様でした。良かったら、これ食べて下さい。』 私は来る前に買ってきたシュークリームの入った箱をお姉さんに差し出す。 「ありがとう。いただきます。」 私とお姉さんがやり取りをしている横で、洋介はスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている赤ちゃんを見ていた。