「ほら、早く行きなよ! あずさのトコに!」


その由奈の一言で
俺は走っている。

まだ学校か?


早く会いたい








あずに。








「あーーーずーーーー!!!!」




「えっ? 空くん!? ちょっと、恥ずかしいよっ!」






そんな声が聞こえる。



もう、目の前だ。








「あずっ!」


「空くん? そんなに急いでどうしたの……っひゃっ」





俺はあずに抱きついていた。