予想通りの答えと、予想通りの意地悪な表情を浮かべてきた。



呆れて何も言えなくなってしまった。



なんでウソつく必要があるんだよ。



俺はただ、普通に紗倉の誕生日ならお祝いしてあげたいって、思ってただけなのに。



俺が落胆していると、心太が笑いながら俺の肩を叩いた。



振り返ると、眉を少し下げて申し訳なさそうな顔をしている。



「許してやって?あいつ、今かまってちゃんの時期だから…」



その言葉に、俺は思わず笑ってしまった。