[完]*゚好き好き男子は手に負えない。

私が足を止めてゆっくり振り返ると、そこにいたのはもう会いたくなかった人物。



「……榊くん」



満面の笑みを浮かべる榊くんは、「今日もいい日になりそう♪」と空を見上げ両手を広げている。



……バカらしい。



なんで朝から私と会えたぐらいで、こんなに笑顔になれるの?



「てゆうか、待ち伏せしてまで会いたいとか、どうゆうつもり?」



私の家は、学校までまあまあの距離がある。



それに、近所に生徒が住んでる気配もない。



榊くんは、首を振って否定をしてから、言いにくそうに口を開いた。



「俺……ここなんだよね、家」