[完]*゚好き好き男子は手に負えない。

「え…」



耳元で囁かれたその声に、私は思わず目を見開いた。



だって、もう逃げてしまったとばかり思っていたから…



その声は、次に私の隣にいる坂端へと向けられた。



「そんな紗倉を利用して、復讐みたいなちっちゃいことやってるお前たちの方が……よっぽどのクズ人間に見えるぜ?」



その言葉に私は顔を歪ませた。



だって、どうして助けてくれたの……?



嘘でも、あんな酷いことを言ったのに…



そのまま私は視界が開けない中で、引かれた手だけに身を委ねた。