[完]*゚好き好き男子は手に負えない。

先輩たちの隙間から見えるその人を、微笑みながら見据える。



それは、命乞いなんかじゃなくて。



“やれるもんならやってみろよ”という、挑発だった。



長い髪を後ろになびかせ、その人は合図と思われる右手を上にあげようとした。



私は静かに目を閉じる。



思えば、今までいじめられたり、誰かに恨まれたりしたことなんてなかった。



それが今、こんな小さな理由で殴られようとしてるなんて。