『すまぬ。まだ嫁いで間もないのに、新た に側室など…。』 『仕方ありません。』 『嫁いできたら、しばらく会えなくな る。』 『私は、大丈夫です。』 大丈夫とは、言ったものの言葉数は少なかった。 私が、役に立つ事はできない。 相手は、藤原家… かなうはずがない。 そして、 藤原家のご息女、雪の君が入内した。