側室選びからしばらくたった。 いつもの通り清涼殿に行く。 『あの、松の君は?』 『松の君様は、体調の悪いとのことで。』 『そうなのですか。』 体調が悪いか… 今日は、どうすればいいのか。 『鶴宮様!』 家へと戻ろうとしていたときに呼び止められる。 『なんでしょうか?』 松の君のお付きだ 『あの、その、 『落ち着いて話して下さい。』 『み、帝がお呼びです! 清涼殿に帰れと』