左大臣家との婚約破棄が着たのは2日前だった。 あの庭で会った子か… 気になってはいた。 でも、まさか 婚約相手だったとは。 父上はもう、嫁候補を探している。 だけど、忘れることが出来ない。 『雅博!早く行け!時間だ!』 『はい! 今日は、遅くなると思います』 『分かった。精一杯、天皇に仕えよ』 まだ、もやもやが残っている。 もう会うことはないのか… 『おー!雅博!久しいではないか!』 雅博は今日も宮中に歩いていった。