「えっと、花ちゃんだっけ? これからよろしくね!」 調子に乗った常盤は喜ぶ花の側へ近寄り、強引に握手をした後、手の甲に軽いキスを落とした。 「お、おい!」 間に入って常盤を叱ろうかと思ったが、どうやら俺が出なくてもいいみたいだ。 「さっきから大人しくしていれば……気持ち悪いんだよ!! この変態!!」 微笑んでいた常盤の顔に、2発の平手打ち。 痛がっていても容赦なく、花はその後も常盤を蹴り続ける。 ……さっきまでのしおらしい態度は、置いてもらうための演技だったのか。