「しゃあねぇなぁ。じゃあ、住むところが見つかるまで、ここに置いてやるよ」 出来ることならば、すぐにでも追い出したいところだけれど、一応、同じ職場だし……、行くところがない人間を追い出すことなんて出来なかった。 渋々、OKの返事を出したとき……。 「そ、そんなの困る!!」 俺たちの話を黙って聞いていた花が、突然、身を乗り出してきた。 ……困るのは俺だろ? 急に反対し始めた彼女に、俺と常盤は驚いている。