3LDKの城 ① 途中まで公開


電話をかけてくることなんて滅多にないのに、久しぶりに鳴らしてきたと思ったら、何なんだ……このテンションの低さは。

何かあったのかな、と心配になってしまう。

……そういや、昼間も電話をかけてきてたっけ。

忙しい時間帯だったから、出ないまま放ったらかしにしていたけれど。

「あ、ごめんな。昼もかけてきてたよな? 仕事中で忙しかったんだよ」

出れなかったことを謝った途端、花は今にも泣きだしそうな声で俺の名前を叫ぶ。

「ちょ……、どうしたんだよ? おい……」

「助けて、陽平ぇ!!」

危機感に迫られているような彼女に、どう対応すればいいのかわからなくて、俺はアタフタした。