3LDKの城 ① 途中まで公開


散々な目にあわされたのだから、いっぱい文句を言ってやる。

どうせ、こういうパターンは「覚えてない」と返されるのがオチだろうけど。って考えていた。

だけど、目に映った彼女はまだ目を閉じている。

「なんだよ、寝ボケてたのか」

呆れながら、俺は掴まれた腕を放そうとした。


「……平」


突然、彼女はかすれた声でポツリと呟く。