散々な目にあわされたのだから、いっぱい文句を言ってやる。 どうせ、こういうパターンは「覚えてない」と返されるのがオチだろうけど。って考えていた。 だけど、目に映った彼女はまだ目を閉じている。 「なんだよ、寝ボケてたのか」 呆れながら、俺は掴まれた腕を放そうとした。 「……平」 突然、彼女はかすれた声でポツリと呟く。