「お金ないから無理。作った方が安いもん」 「ば……っか!! おごってやるって言ってんだよ!!」 断った途端、急に千草は怒鳴ってくる。 「おごってやる」なんて言葉、一言も聞いてませんけど? いつもとは様子が違う彼を変に思っていると、千草はムッとした顔になった。 「もういい! もうおごらねぇ! 絶対、おごってやんねぇ!」 今度は子供みたいに拗ね始める。 ……断られたのが、そんなに気に食わないのかな? 普段は憎たらしい笑顔でからかってくるのに、今朝の千草はなぜか幼ない。