自然と目が開いたことで、左のまぶたに乗せていたコットンが、太ももの上にポテッと落ちる。 「……早くお金を貯めて、出ていかなきゃ」 側にいれば、また好きになってしまう。 同じことは、もう繰り返したくない。 あたしはまた目を閉じて、太ももに張り付いているコットンを拾い、まぶたの上に置いた。 「お、お化け……」 洗面所で歯を磨いていた千草に驚かれる。