3LDKの城 ① 途中まで公開


自然と目が開いたことで、左のまぶたに乗せていたコットンが、太ももの上にポテッと落ちる。

「……早くお金を貯めて、出ていかなきゃ」

側にいれば、また好きになってしまう。

同じことは、もう繰り返したくない。

あたしはまた目を閉じて、太ももに張り付いているコットンを拾い、まぶたの上に置いた。


「お、お化け……」

洗面所で歯を磨いていた千草に驚かれる。