3LDKの城 ① 途中まで公開


翌朝、あたしは鏡に映った自分の顔を見て、ため息をついた。

「……どうしよう、この目」

昨夜は陽平との過去を思い出し、泣き疲れて、いつの間にか寝てしまったんだろうけど。

今日はバイトの面接があるのに、こんな腫れぼったいまぶたじゃ、絶対に落ちちゃう。

指で摘まんで戻そうとしているけれど、皮膚が赤くなるだけで、二重に直る気配もない。

「とりあえず、冷やそう」

化粧水をたっぷりしみ込ませたコットンを、まぶたの上に乗せていく。

スーッとして気持ちがいい。

目を閉じるあたしは、ふと昨夜の陽平を思い出した。