その夜から、あたしは陽平を避けた。
言われたとおりに、いとことして見れるよう、努力もした。
けれど、家は近いし、学校も同じだし、親戚みんなで集まるときは、どうしても顔を合わせなきゃいけない。
すぐ気持ちを切り替えるなんてことは出来なくて、空回りばかりしていたと思う。
……馬鹿なこともたくさんした。
高校生になってからは、ほとんど顔を合わせなくなった。
それはそれで寂しくて、会おうと思えば会える距離なのに、遠い存在のように思えてくる。
彼の家の前を通るとき、必ずと言っていいほど、あたしは陽平の部屋を見上げていた。



