3LDKの城 ① 途中まで公開


その夜から、あたしは陽平を避けた。

言われたとおりに、いとことして見れるよう、努力もした。

けれど、家は近いし、学校も同じだし、親戚みんなで集まるときは、どうしても顔を合わせなきゃいけない。

すぐ気持ちを切り替えるなんてことは出来なくて、空回りばかりしていたと思う。

……馬鹿なこともたくさんした。

高校生になってからは、ほとんど顔を合わせなくなった。

それはそれで寂しくて、会おうと思えば会える距離なのに、遠い存在のように思えてくる。

彼の家の前を通るとき、必ずと言っていいほど、あたしは陽平の部屋を見上げていた。