3LDKの城 ① 途中まで公開


それでも続きを言おうとするあたしに、陽平は優しく微笑みながら、何度も何度も同じ言葉をかけてくる。

……聞き分けのない子供を説得するかのように。

邪魔者を消そうとしているみたいに見えた。

「守ってやる」だなんて酷な言葉。

そんなのいらないよ。

そういうのが欲しいんじゃない。

他の女の子を見てる陽平に守られても、全然、嬉しくなんかないよ。

「変な心配するな。大事ないとこを放ったらかしたりはしないよ」

静かに涙を流すあたしにティッシュの箱を差し出して、陽平は笑いながら囁いてくる。

最高に優しくて、最高にひどい言葉を……。