「げ……」 おみくじをした花はそこに書かれてある文字を見て、表情を曇らせた。 「中吉」を引いた俺は彼女の隣へ行き、彼女の運を覗いてみる。 「……き、凶って。昨日より悪くなってんじゃん」 21年間も生きてきたけれど、「凶」を引いた人間なんて1度も見たことがなかったから、俺は彼女のゆがんだ表情を見て、笑ってしまった。 「ある意味、すごいよな。凶とか大凶って、本当に入っているもんなんだな」 しみじみ呟くと、花は下唇を前に出して、今にも泣きそうな顔をする。