ガチャッ
ドアを開けた先には
視界いっぱいに広がる青い空
つまり、屋上に連れてこられたわけで。
「お前意外に頭よかったのな?勉強してなかったから負けるかと思った」
突然発せられた言葉に耳を疑った
確か、廊下で女子が言ってたような気がするけど
「本当に勉強してないの?!」
勉強してなくてあの点数って……
何者なのですかあなたは。
「ん?まぁいろいろあってな。それより弁当」
んっ。と言って手を差し出してくる白馬
「あ、はい」
その手に弁当をおいて
屋上を後にしようと
「は?待てよ」
したんだけど…………
それは白馬の腕で阻止されて
「何帰ろうとしてんだよ」
そう言われた
えっ、帰ろうとしちゃダメだったの?
お弁当渡したからいいと思ったんだけど。
「お前は俺の隣だろ」
そう言われフェンスに寄りかかった衝撃で
腕を掴まれている私も寄りかかる状態になった
「ちょっ、はなしっ………」
”離して”
そう言おうとして白馬を見た
すると奴も同じように私を見ていて
「…………………」
「…………………」
言葉も発さず動きもせずに
ただお互いの目を見つめていた
「は……はくっば」
好きな人のドアップなんか
心臓が爆発しそうなくらいうるさくなる
「なぁ……」
「……っ」
沈黙の中で口を開いたのは白馬だった
「な、なに?」
「俺さ……」
………あ、この顔知ってる
「俺…………」
この照れくさそうな顔は………
「お前のこと……………」
ガチャッ
「あ、黒羽!崎谷先生が呼んでたぞ」
バッ
「……おう。さんきゅ」
「ああ。じゃあな」
ガチャン
「……………」
「……………」
き、気まずい
「俺、呼ばれてるみたいだから行くわ。弁当ありがとな」
また沈黙を破って話し始めた白馬の顔は
今にも倒れそうなほど赤くなっていた

