「はぁ………はぁ…………ふぅ」
早く会いたい一心でダッシュしたせいか
呼吸が乱れまくっていた
いったん廊下で落ち着かせてから
ガララ
準備室のドアを開けた
「…………おう」
そこにいたのは好きな人。
”会いたかった”
でも思ってる本音なんか言えなくて
「何で急に呼んだの?」
ツンツンした
「別に、他の女がうるさいから隠れてるだけ」
「じゃあ私いらないじゃん」
可愛くないことばっかり言ってしまう
「んなことねーよ」
「………え」
ドキッ
「お前といる方が楽だし、安心する」
そんな……勘違いするようなこと言わないで
「なぁ」
「………な、なに」
顔を上げると自然と目が合う
あまりにも真剣な眼差しで見つめてくるから
ドキドキは最高潮になる
「腹へった」
「え?」
全く予想してなかった言葉が返ってきたから
返事に困ってしまう
「ご飯食べてないの?」
「あぁ」
「なんで?」
「さっきまで追っかけられてたんだよ」
「あ、そっか」
「なにか持ってねー?」
なにか………
「私のお弁当なら……」
今日はお母さんが張り切りすぎて
いつもの倍は量が多い
「いや、お前のだろ?」
「今日はお母さんが作りすぎちゃって!……私だけじゃ食べきれないから」
「まじ?……サンキュ」
そう言って白馬は笑った
「今………」
「ん?」
「久しぶりに笑ったとこ見た」
「………そーか?」
「うん」
特にこの1週間は
いつも眉間にシワがよってて怖かった
「まぁここ最近はイライラ続きだしな」
やっぱり、そうだったんだ笑
ここで………本当に聞きたかったことを聞いた
「白馬は………Tシャツ誰かにあげるの?」
ドキン………ドキン………
返事に集中する私
どうなんだろう……………
「俺は………」

