結局、いろいろ張り切ったのはあの日だけで
あとは髪もおろしてメイクもしなかった
なぜかって……………
屋上で逃げる前、白馬に言われたから
『いつものお前がいい』って。
………………///
「あれ?菜穂顔が赤いよ」
「えっ、いや、何もないよ!」
思い出したら今でも顔が赤くなるくらい
あの場面が鮮明に残ってる
そして、今日
いよいよ球技大会です
「えー、晴れ晴れとしたこの良き日に___」
校長先生のなっがーい話のあと
準備運動をして各競技の場所に移る
私はバレーだからここの体育館なんだけど
さっき配られたクラスTシャツに着替えに更衣室に戻った
「かっわいい〜♪」
黄色ベースで左胸元にクラスマスコットてきな絵の上手い横田さんが描いたマスコットがプリントされていて
背中には習字が上手い中山くんが一人一人のTシャツに漢字一文字を書いていた
ちなみに私は叶って書いてもらった
『叶う』
努力すれば何でも叶うし
叶わない夢なんてないから。
私の一番好きな漢字。
「菜穂は交換しに行くの?」
「えっ………」
「白馬と」
「ま、まさかぁ〜」
正直言って……自信ない
だって………
「まぁ1週間貰おうと粘ってた女子たち全員拒否されてたしね」
そう。
何も当日に交換の約束をしなくてもいい
それがあの白馬ならなおさら。
だってもう約束されてるかもしれないでしょ?
だからこの1週間………
「白馬くん!Tシャツ交換してください!」
「ずるい!私よ!」
「白馬くん!私と!」
我先に白馬のTシャツをゲットしようと
どこ行くにも女子に追いかけられる白馬を目にすることが多かった
「なーほー?」
「は、はいっ」
「自分の気持ちに素直になるんでしょー?」
「は、はい……」
「だったら終わってからでもいいから行く!」
「はい………」
ゆっちゃんに押されてバレーの試合よりも緊張する課題が出されたのだった

