キーンコーンカーンコーン







「昼休み〜♪お弁当〜♪」




ルンルンでゆっちゃんの席に行く





「菜穂、あ」

「「「キャーーーッ」」」




…………っ!

み、耳がぁ!


ゆっちゃんの言葉を遮って聞こえてきたのは

いつもの女子の声

……………ということは。



「………おい」




俺様降臨。




「……………」



一応無視はしてみるけどバッチリと目が合ってるから

あー、結局は行かなきゃなって思ってしまう



「お前……俺を無視するとか度胸あるな」


「ワカリマシタイキマスヨ」





ゆっちゃんにごめんねって謝ってから教室を出たけど

何故かニコニコしながら頑張ってね?って言ってきた





そ、そんなこと言われると………

緊張してきたんですけど!








そして、ヤツの後ろをついて行っていると




「何あのストーカー女!」

「なんで白馬くんの後ろを歩いてるわけ?」

「何してんのあの勘違い女!」




………当然のように罵声が聞こえてくる。


なんなら白馬の前に立ってやろーか?

なーんて、度胸のあることは言えず

ただうしろを歩くだけだった


その時、確かに聞こえた










「百合さんが可哀そう」

「白馬くんの隣は百合さんよね」















誰だろう……百合さんって


ドキンッと嫌な音がした



それと同時に着いたのは屋上だった