「____グスッ」
5分くらいたったかな
だいぶ落ち着いてきたのを確認して
棗は私から少し離れた
「家……どこ」
「へ?」
「どこ」
「○○町□地区」
「………行くぞ」
「え?どこに………って待ってっ」
展開が早すぎて付いていけない!
急いで立ち上がって棗の後を追う
「行くってどこに?」
「お前んち」
「えっ、いいよ!」
「いい、俺が原因だったから」
「そーだけど………遠いし!」
「……黙れ、行くぞ」
家は電車に乗って30分くらいのところ
も、もし棗が逆方向だったらどーしよ。
「……………」
「……………」
ただいま電車に乗っているわけですが
会話がなくて困っております
これがいわゆるシラケてる状況ですか?!
これは……なんとかせねば!
「あ、あのぉ………」
「………なに」
「えーっと……明日雨かな?」
「俺、天気予報士じゃねーし」
「えとえっと……今日の英語のテスト難しかったね!」
「………満点の自信しかねー」
「んー、……今日の夜ご飯何かなぁ~」
「………………」
もう………話題がない………
「なあ」
…………?!
「は、はい!」
急に話しかけられてびっくりする私
「もう何ともねーの?」
「え?」
「いや、………ココとか腫れてるし」
左手で左頬を指さし、そう言う棗
あっ…………
触ってみると……少し腫れている気がした
「叩かれたんだろ?」
「………別に大したことじゃ」
「大したことだ。」
「………少し痛いだけだし」
「……………悪かった」
…………………え、謝ったよ
棗が謝ってるよー!
明日はホントに雨が降るかもしれない。
「俺のせいで、こんなことになって」
あっ………分かった
棗が
何で急に抱きしめてきたのか
何で急に送ると言ってきたのか
何で急に黙り込んでしまったのか
「今日は嫌味とか言わないんだね」
「お前にどう接していいか分かんなくて」
手を口に当て、そっぽを向く彼
ほら、彼の………棗の行動全ては
私のためじゃなくて
私に対する申し訳なさ、罪悪感しかなかったんだ_______

