「……………で?」
「………………」
さっきの猫なで声とは違い
………オーラさえも違う目の前の四人
「なんで最近棗くんの周りをウロウロしてるの?なんで棗くんはアンタなんかを名前で呼んでくれるの?なんで……アンタみたいなのを棗くんは心配してくれるの?!」
「………………」
あまりの威圧感に顔を伏せることしかできない
それから1分たった頃
グイッ
「いっ………たい」
前髪を引っ張られ無理やり顔を上げさせられる
「答えろよ」
「アンタ……棗くんの弱みでも握ってるの?」
「……………いっ」
前髪の痛さで涙が出てくる
泣いちゃダメ………
泣いたら負けだ
こんなの、、、
拓人の時もイジメられてたじゃん
慣れっこだもん。泣かない。。
「なに、その目」
「調子のんなっ」
うしろの2人も声を発した
「いい?棗くんは皆のものなの。誰か1人に執着するなんて許されないのよ!」
バシッ
そんな乾いた音と一緒に頬に強い痛みを感じた
_____プチ
その時、私の中で何かがはち切れた
「……………あんたたちさぁ」
声を出したのは私
自分でもビックリするくらい低い
「なに?反抗するき?」
グッと前髪を引っ張られるけど
もう、そんなのどーだっていい
痛みで歪みそうになる顔を必死で隠して
主犯の女の子を睨みつける
「反抗?別にする気ない。でもさ、棗が何だって?皆のもの?それこそ誰が決めたの?」
「私達皆よ!暗黙の了解なのっ」
「………棗はものじゃない。それに、犬や猫みたいなペットでもない。1人の人間なんだよ。許されない?別に許されなくていい。だって棗にだって自由の権利はあるでしょ?分かってないのはあんたたちの方………」
ドスッ
「…………うっ」
いっ……………た………
蹴られた?
お腹に走る痛み
よく見ると彼女の膝がヒットしてて
あぁ、もう…………無理だ
泣いちゃう_______
もう…………どうにでもなれ
そう思っていたとき
「ねえ」
いつもの聞き覚えのある
安心する声が聞こえてきた___

