白馬に恋しちゃダメなのです!








「で?」



「………かくかくしかじかで」





「へぇ」






「…………………」







女子からの拷問から何とか逃げてきたものの






今度はゆっちゃんからの質問攻めが。









ゆっちゃん……怖いです






「それってさ」



「……はい」



「菜穂は好きなの?黒羽のこと」



「はぁぁあ?!」


「うるさっ」


「あ、すみません……ってちがう!」


「だってドキドキするんでしょ?」


「いや、あんなのされたら誰だってドキドキするでしょ?!」


「え、相手が山田でも?」



「えっ、山田くん?」



「そ、あいつ」




そう言ってゆっちゃんが指す方向を見ると




「な、ないかな……」




パンをかじって幸せそうにしているデブ……ぶーちゃんがいた





「ほぉ……じゃ菜穂はイケメンに弱いんだね」


「いや、誰だってそうなるって!」



「あたしはならない自信あるけど」



「彼氏いるからでしょっ」




「ふぅーん………」





疑った目でこっちを見ているゆっちゃん




「私は……高校生では恋しない」



「なんで?」




なんでって…………



拓人や啓介に申し訳ないから………




「過去に……傷つけちゃった人がいるし、私だけ幸せになんてなれないよ」



「あー、あるあるパターンね」



「あるあるって……」



「まぁ菜穂がそうしたいならいいけどさ」



「うん」




「けど、珍しいものを見せてもらった」




「珍しいもの?」



「あの黒羽が1人の女に執着するなんて今までなかったからね」



「へ、へぇ」



「少なくともあっちは菜穂に気があるんじゃない?」



「まさか、何かオモチャみたいに扱われてるし」



「…………少し鈍感か」



「ん?なに??」



「なんでもない」



「あ、それよりさ!駅前の__」













こんな話をしたけどあれから1週間

黒羽棗から話しかけてくることもなく

いつパシられるかハラハラしていた私は

自分の挙動不審な行動をただ馬鹿馬鹿しく思っただけだった












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