「先輩…… 陽向先輩。」

声のする方を見ると、いや正確には見上げると、何処かで見たことがあるような顔が私に話しかけてた。


「おうっ!理人じゃないか!」

「理人?」

「ほら、中学の時男バスの山神 理人。」

「山神くん?……」

「ホントに!?」

「お久しぶりです。」

山神くんはニッコリ笑った。

何?これがあの可愛かった山神くん?背は私よりはるかに高く185㎝はあるんじゃない?目は切れ長で、鼻筋は通っていて濡れた唇が色っぽい。幼かった顔は1年経ったら大人の顔になっていた。