「うっわぁ~、酷い顔・・・」

鏡を見て、驚いた

目がすんごい腫れてる・・・

昨日帰ってまたあんだけ泣いたからか。

こんな顔、誰にも見せたくないよ~~

と思っていても真面目な私はやっぱり学校へ向かう



バスに乗ると、声を掛けられた

「おっ!奈留ちゃんじゃん!髪切った?」

魁先輩だ

「あ、はい!あれ?先輩・・・」

魁先輩の隣にはもう一人・・・

「あ、俺魁の親友の三浦翔(みうら しょう)。可愛いね~。君、奈留ちゃんっていうの?」

「あっ、はい!武田奈留です。」

可愛いなんて言われたものだから恥ずかしくて顔が赤くなってしまう・・・

「奈留ちゃん・・・泣いたの?」

はっ!!

そうだ!私、昨日泣きまくって目が・・・

ぱっと目元を手で覆い、わざと明るく振舞う

「や・・・やだな~!バレちゃいましたか??ちょっと色々あって・・・」

ムリに笑顔作ってるのが分かったのか、先輩達はそれ以上何も聞いてこようとはしなかった

「先輩達、もうすぐ文化祭ですか?」

「うん、そろそろかな。準備はもう始まってる。奈留ちゃんは?」

魁先輩が首を傾げて聞いてくる

可愛い!///


「あ、私達ももうすぐ。○日なんですけど・・・来れますか?」

そう、私達の学校はもうすぐ文化祭があって準備に追われてる

「俺行けると思うよ!」

三浦先輩がにっこりして言った

この人も結構格好いいかも・・・

「俺も行ける。奈留ちゃん何かするの?」

「私のクラスは喫茶店しますよ!良かったらまた何か飲みに来て下さい!」

クラスと言ってはっと昨日の事を思い出した

ケイラ。。。

そうだ、今日からただのクラスメートになるんだっけ・・・

バスの中を見渡してもいないみたい・・・

まさか避けられてる・・・?