「ど・・・どういう事?」

ケイラは私と目を合わせようとしない


「だから・・・お前がこんな目にあったのは俺のせいなんだよ。奈美は俺の元カノだったんだ・・・」

そんな・・・

やっぱり奈美は・・・

「今はもう終わってるけど・・・。」



しばらく私達の間に沈黙が流れた

ケイラは、何かを言いにくそうにしていたが、意を決したのか溜息を一つつくと、口を開いた


「こんな話したら俺嫌われるかもしんねーけど。。。俺、つい最近まで女遊び激しかったんだ。どーでもいい女と付き合ったり合コン行きまくったりしてて。。。で、奈美もそのうちの一人だったんだよ」

衝撃的なことに私はただ呆然としていた・・・

ケイラが・・・そんな事を?

「今回の奈美みたいに、俺にまだ未練あるっぽいのが何人かいてさ・・・奈留には。。。こんな俺、知られたくなかったから言わなかったけど・・・俺最低だよな。ホント、ごめん・・・。」

ケイラ・・・言ってほしかったよ・・・

ショックで涙も出なかった

ただ・・・悲しさと何も気付けなかった虚しさだけが残った

苦しそうな表情でケイラは続ける

「でさ。。。俺、思ったんだよ。俺、奈留のそばにいちゃダメだって。俺のせいで奈留を傷つけるって。俺が奈留のこと守れるって信じてたんだけど・・・実際今回もこんな風に傷付けちゃったわけだしさ。俺が悪いのに、俺のせいで奈留が傷ついたりしたらたまんねぇよ。だから・・・離れよう。ただのクラスメートになろう・・・」

ケイラ・・・

やだよ。。。離れたくないよ・・・

傷ついてもいいから、ケイラが離れていくほうがいやだ・・・