キーッ
ガガー・・・



バスに乗りこんですぐ中をチェック



。。。いないか

がっくり



それでも学校に遅れたくないから乗る私は真面目っこ




最近彼の夢ばかり見る



本物の彼を見た日の夜に出てきた夢の中の彼の顔は、笑っていた


次の日の夢では怒ってて


その次の日、昨日の夢の中ではふざけてた

 



どさっ



びくっとして見上げる

 
「おス!」


クラスのお調子者で私の親友


金島ケイラ(かねしま けいら)♂


「おはよ」

ケイラは私の横にどさっと腰掛けながら私の顔を覗き込む

「な~にお前シケた顔してんだよ!うける~(笑)」
 

「うるっさいなぁ、朝っぱらからハイテンションなあんたが分からん!」


ケイラは結構イケメンだ


バスのあっちに座ってる女の子もこっちをちらちら。。。


「つかケイラさぁ~、あんた誰とも付き合ってないの?毎朝私と登校して・・・」
 

こいつに彼女がいたっておかしくない。。。って


あ。


彼女・・・


そうだ、彼女は私とケイラのコトをよく思わないかもしれない


私達が親友として仲が良いとしても、やっぱり嫉妬とかするかも。。。


「俺はぁ~。。。




いねぇな!」


あっさり言うケイラ。


ほっ。。。



って!私っ!!


なにほっとしてんだろ??

親友として!だよね。親友として、彼女にとられたくないっていう。。。

「お前は?」

 え、私!?

 急に話を振られ、少しとまどる私


「私は・・・



いないよ、誰も」


・・・って嘘じゃん!

私、何で嘘言ってるの?

一目ぼれしたんでしょ

あのつんつんの男の子に


あのつんつん髪の・・・




・・・なんで言えなかったんだろ

ケイラだから?

ッてことは私ケイラが好きなの・・・?

そんな事考えてたら学校に着いた