ある日僕はギルドでイベントを
開催した。今までで一番大きな
イベントだったと思う。
いつもあまり見かけない人も
参加していた、残念なことに
知らない人さえもいた。
ギルドマスターたるもの
この機会にと思い打ち解けようとした。
可愛い顔文字を使う、少し無口な
女の子だった。
周りとも少し馴染めたようで
少し嬉しかった。普段は仕事が
忙しく、あまりゲームしている
暇がないらしい。そのイベント以降も
ほぼ見かけることはなかった。
だがSNSのトークグループでは
よく話していた。同種のようだ。
僕と同じで、彼女もゲームより他人との
会話を楽しむプレイヤーだったのだ。