「そんなこと言われたくないっ」 「あ?」 「誰と仲良くしたって良いじゃない」 普段なら怖いのと恥ずかしいのとで目を合わすのだって精一杯なのに、人間怒ると強い。 負けまいと絶対に目を逸らさなかった。 「…っ、このブス!」 こめかみをピクリとさせて一歩、二歩と近づいてきた。 私達の距離約2m。 「可愛げがない奴だな!」 1mと少し。 「せっかく人が心配してやったのに!!」 約50㎝。 壁をドンと片手で叩いて正面から見下ろす夏樹くんは……自分の失言に気づいていない。