「好きになんて、なりません。」



れおsaid


ああー。また今日も図書室かよー。

まっ、委員長がいるからいーけどな。

「杉村君、集中してくださいよ。」


あ、そーいや委員長って好きな奴とかいんのかな。


…いねーだろーな。

「なぁ、委員長って好きな奴とかいんの?」

「…急に何を?」


ふーん。いねーのか。
ま、そりゃそーだろーな。



ほんと、委員長意外と可愛いのな。


ちょっとからかってやろーか。


「なー。危ないとは思わねぇの?」

「…なにがですか?」


くそう。通じねぇか。
いや、わかってたけどね?うん。


もうちょいわかりやすーく。
くらえっ!!!


「オレお前のこと好きなんで。」


「…申し訳ありませんが、杉村君の気持ちに答えることはできません。
きっと他の可愛い人達に言ってあげると喜びますよ。」


…わぁお、答え方ちょー真面目だな、おい。
つか他の可愛い人達って……


「あ、心配しなくていーよ。」


委員長の頭?が浮いてる。


「オレのこと好きにさせてやるから。」


はい、漫画のようなキメゼリフ。
主人公イチコロね。(ここ笑うとこ。)



「…杉村君のことなんて好きになりません。」


わー、言ってくれるなぁー。
そこはほわーんとなるんじゃねーの?普通。


まっ、いーや。


ヒラヒラと手を振って図書室を出るオレ。