優香said


翌日。

今日も図書室で勉強中。


「杉村君。集中してくださいよ。」

最近杉村君は集中してないなぁー。


「なぁ、委員長って好きな奴とかいんの?」

「急に何を…??」


私に好きな人なんて。まさか。

「ふーん…」


好きな人、ですか。

できるとは思えません。

恋愛なんて私にはほど遠い話ですから。


「なー。危ないとは思わねぇの」

「…なにがですか?」

    “ガタッ”

急に席を立ちこっちに来る杉村君。


「どうしまし…「オレもいちおー健全な男子なわけでね?委員長、言いたいことわかる?」


「すみません。さっぱりです。」

「だよなぁ~…
ま、わかんなくていーよ。
そのうち分かるからさ?」

「…??」


「きーめたっ!!!!」


…なにを?ですか??


「委員長俺の彼女になんねぇ??」


は、…はぃいいぃ???



「…今、何と。」

「ありゃ。きこえなかった??」


「…申し訳ありませんが、杉村君の気持ちに答えることはできませんよ。
私杉村君の事好きではないので。」

「あ、心配しなくていーよ。」


「…?」

「オレのこと好きにさせてやるから。」



「…大丈夫ですよ、杉村君のことなんて好きになりません。
きっと他の可愛い人達に言ってあげると喜びますよ。」


「さ、どーだろね~」


ヒラヒラと手を振り、図書室を出る杉村君。

一人残された図書室。


あの、勝手に終わらせましたよね?勉強。
途中でしたよね?説明。


それにいつ荷物片付けたんですか?