学年戦争 殺し屋ゲーム

どれくらい時間がたっただろう。

みんながでてってかれこれ十分。

そろそろ『鬼』の正体がわかっただろうか。

まだ叫び声とかは聞こえてないから殺されてはいないと思う。

あぁ、早く死んではくれないだろうか。

もう二度とこの教室に戻ってこないでほしい。

心の底からそう願う。

そういえばほかのクラスはどうなったのだろうか。

……海斗はどうなったのだろうか。

何も知らない。

知ろうともしなかったから何もわからない。

こういうとき不便だな。

海斗も私の教室には流石に来ないだろう。

その瞬間大きなドガァッという音とたくさんの悲鳴がほぼ同時に校舎内に響いた。

息を止める。

そして耳をすませる。