学年戦争 殺し屋ゲーム

「何、それ。意味わかんないし。突然何なの」

そう言ったみーちゃんの顔は蒼白だった。

そして理奈子ちゃんに「行こ」と言って教室の私から遠い端っこに行った。

何故かわからないけどとても今、気分がいい。

何か腹の奥に隠れてたものが吹っ切れたみたい、なくなってしまったみたいだ。

私を置いてみんなが屋上に行く作戦を立てている。

別に私は参加しないから聞かなくてもいい。

こことは違う、平和に世界が流れている外を見た。

今日もまた鳥が鳴く。

こんなゲームすぐに終わってしまえばいいのに。

私もあの鳥のように平和に生きたいな。

そう願った。

星は出ていないけど、空に見える太陽に向かって心の中で手をあわせた。