『まず、一つ目にこれから屋上のドアに『鬼』の名前を書いた紙を貼ります』

私の名前を書いた紙?

え?

すぐバレるじゃん。

しかも屋上って……

私はこれから教室の居場所がないときどこへ行けばいの?

『二つ目に三人の鬼を放ちたいと思います』

鬼?

増えるということ?

みんなが疑問を抱えたなか、スピーカーの主は続ける。

『鬼は面をかぶって金棒を持っています。見ただけでわかるでしょう。鬼は教室の中には入ってきません。しかし廊下を自由に歩き、見つけた『標的』を金棒で殺します』

何人かの女子から短い悲鳴がおきる。