「弥生……?」

海斗が言った。

今の私はどんな顔をしているのだろう。

きっと悪魔のような顔をしているのだろうな。

顔に何も意識を向けていない。

なのに勝手に動いていく。

表情筋が勝手につり上がっていく。

私は海斗の心配そうな顔の目の前で不敵にずっと笑っていた。