何を言っているの?

そんな訳ないじゃない。

だって私は……

さっき美穂と交わした会話を思い出した。

『……わ……私は……生きたいっ……頑張って、頑張ってみんなと一緒に……もとのように過ごしたい……海斗と一緒に……帰りたい!!!』

『頑張って』


……あった。


私、言ってしまっていたんだ。

全然気づかなかった。

やっぱり私は馬鹿だ。

美穂……

美穂は私のために海斗のところまで来てくれてたのに……

「あーあ……」

私の口から私の声とは思えない、変な低い声がでた。