「よう……どうした……?」

明らかにいつもの海斗ではない。

「どうしたの?」

どう返ってくるかもわからない、聞いて欲しくないかもしれない。

だけど聞いた。

聞かなければいけないことなんだ。

海斗は少し困ったような顔で私を見つめてから言った。

「場所を変えよう」

そして私と海斗はさっき私がいた場所、屋上へと向かった。

そして海斗は私の目を見つめて言う。

「さっき美穂っていう女が俺の前で死んだ。『鬼』に殺された」



え?



死んだ?