彼女は変わったんだ。

私とは違うくてきちんと変われたんだ。

「弥生ちゃんは生き残りたくないの? これからの人生どうなってもいいの? ねえ!!」

彼女は話していくうちにどんどん声が大きくなっていった。

ねぇ!!

私の中でこの言葉が乱反射する。

いつの間にか私の目にはたくさんの涙が溜まっていた。

「……わ……私は……生きたいっ……頑張って、頑張ってみんなと一緒に……もとのように過ごしたい……海斗と一緒に……帰りたい!!!」

大声で泣きながらそう言った。

決して叶うことのないことを願い続けてた、その背中を美穂がさすってくれてた。

「……海斗くん、呼んでくるね」

私の背中をさするのをやめてそう言ってから走って屋上を出ていった。