また新しい日が始まった。

また一人殺してしまった。

だから今日は私は誰とも話さない方がいいかもしれない。

そうしよう。

もう誰も殺したくない。


でもそんな時に声がした。

「ねぇ!」

誰だろう……?

このクラスは同盟を組んでいるはずだから、私に話しかけて来る人なんていないはずなのに。

「あれ? 私のこと知りませんか? 蟹江美穂です。このクラスの一員です」

彼女は言った。

でも、わからない。

できるだけこのクラスとは関わりたくなかったから、クラスメイトなんて知ろうともしなかった。

だけど、私の悪口を言っている奴らではないことはわかる。