良かった……

分かってくれた

「じゃあ帰ろっか」

そう言うと二人は同時に立ち上がった。

少し動作が似てて笑った。

本当に二人とも似た者同士だと思う。

本人たちに言ったら怒られるかな? そう心の中で笑っていると海斗が手を出して言った。

「弥生……行くぞ」

私はその差し出された手を強く握る。

最初は恥ずかしいかなと思ったけれど今はそんなことない。

私たちは三人一緒に屋上を後にした。