隼人の顔に結構なアザ……でも、海斗の顔にはあまり傷がついていない。

本当に海斗って強いんだ……

今、屋上で私の前に二人が正座をしている。

傍から見たら説教タイム……

内容を聞いたら……これまた説教タイム

……馬鹿みたい、ほんと

「で、隼人、話し戻すけどさ。やっぱり全員殺しちゃいけないと思うよ。生き返った時にみんなにそう言われたら友達いなくなるでしょ? それに彼女さんだって、愛想つかしちゃうかもよ」

隼人はよくある背後に『ガーンッ』てでてそうな顔をした。

まお、事実だし……良いよね?

「だから、海斗と一緒に教室戻って『鬼』を探したほうがいいと思うよ。慎重にね?」

わかってくれたか分からない、でも分かってくれているといいな……

相変わらず隼人はそっぽをむき続けている。

でも、その口がわずかに動いて、小さな声がした。

「……分かった」